審査員メッセージ

前総務省事務次官桜井 俊 氏

総務省時代、プログラミング教育の分野に携わった経験がありますが、GPA2017のような若い世代のコンテストのイベントには初めて参加しました。各部門の発表や解答能力はいずれも素晴らしく、心強く感じました。

小学校の次期学習指導要領改定案にプログラミング教育が盛り込まれました。少子高齢化の進んだ日本が成長を続けるには、IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、ビッグデータなどの分野で力を発揮していくしかありません。それを支える人材を育てるという意味で、GPAは大変重要だと思っています。

ゲストの厚切りジェイソンさんが言っていたように、プログラマーに限らず、課題を設定して論理的に解決し、創造性を養う問題解決力が大切になってきます。GPAを契機として、群馬全体、さらには日本全体にこうした機運が盛り上がっていくことを期待しています。

(株)NTTドコモ代表取締役社長吉沢 和弘 氏

今、国内も世界を見渡しても、IT(情報技術)革命、ICT(情報通信技術)革命が進み、産業や社会生活で欠かせないものになっています。CPU、メモリがムーアの法則通り倍々に増え、ネットワークが速くなり、ソフトウエアの高度化も目覚ましい。

「読み書きそろばん」に、これからはプログラミングが加わります。ドイツのメルケル首相も、安倍晋三首相もプログラミングに力を入れると口をそろえ、アップルのティム・クックCEOは特に小さい子どものうちからプログラミング教育が重要だと言っています。

群馬発でこれを推進しようというGPAの取り組みに審査員という立場で関わらせていただき、大変光栄に思っています。この動きを日本全国に、さらにはグローバルに広げていくべきです。

IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、ヘルスケアなどすべての分野でプログラミングが使われていく中で、関係各位が手を携えて推進していきましょう。

(株)クライム代表取締役社長金井 修 氏

参加者がプログラミングの面白さを本当の意味で理解してくれました。群馬県内に埋もれた優秀な人を発掘するという意味でも大成功だったと思います。

自然災害が比較的少ないとされる群馬県に国内のビッグデータを集める施設を誘致すれば、それに伴い国内外から優れた技術者が集まり、この地で起業する人も現れるのではないでしょうか。群馬県が米国のシリコンバレーのような地域になることを期待し、来年以降も続けていきます。

(一社)共同通信社情報技術局次長・将来技術開発室長鈴木 維一郎 氏

未来の天才たちが結集しました。予選を勝ち抜いた小学生から大学生までが腕を競い合う会場には、論理思考能力や問題解決能力を育みたい保護者、創造力と自己実現能力が未来の産業を担うと先見の明がある企業関係者で大いににぎわいました。

圧巻のパフォーマンスの中、次回への期待を胸に幕を閉じました。コードは書いた通りに動きますが、コードに悩むよりもアルゴリズムに悩んでほしいです。大切なことは「続けること」です。

(株)RucKyGAMES代表取締役(「ぐんまのやぼう」開発者)本間 和明 氏

群馬県が好きで、群馬県をより良くしたいという作品が多くて素晴らしかった。私は高校を出てからプログラムに触れたので、子どもの頃からこういう形で触れるのはとてもいい経験になるでしょう。

キッズ部門の受賞者発表の際、優勝できなかった子がとても悔しそうにしていました。そういう思いをした子どもたちが足りなかったものを補い、次回により良い作品を持ってきてくれるでしょう。回を重ねるごとにレベルアップしていくはずです。

(一社)みんなのコード代表理事利根川 裕太 氏

全国のプログラミング教育普及活動を実施している観点からすると、企業・行政・教育委員会・学校・非営利法人などが各分野をまたぎ、「ぐんま一丸」となっての活動が素晴らしかったと感じています。

参加者の皆さんには「GPAが終わったのでプログラミングはおしまい」ではなく、作ったScratchやアプリを周りの大人や友達に見せたり、意見をもらって改良したりして「GPAがプログラミングのきっかけ」になってほしいと思っています。

(株)上毛新聞社代表取締役社長北村 幸雄 氏

プログラミングに触れたばかりと思われる子どもたちが何事にも積極的にチャレンジしており、その成長度を目の当たりにしました。今後、不可欠になってくるであろうプログラミングの技術について、向上できる環境を群馬から整えていきたいと考えています。

国内、世界で活躍する人材を育てるためにも、このイベントを群馬でしっかりと根付かせ、いつか大木に育つよう、上毛新聞社も継続して力を注いでいきます。