ファイナルステージの模様

MVP・総務大臣賞・アプリ部門優勝
きもちをとばせ (速水 千尋さん、 半澤 七海さん)
[中央工科デザイン専門学校1年、前橋市]
"紙飛行機"で共感の輪

 アプリ「きもちをとばせ」は字義通り、もやもやとしたネガティブな気持ちを書いた紙を紙飛行機にして飛ばすと、似た思いを抱える誰かの手元に届くという設定だ。

 返信機能はなく、一方通行の手紙。その後に表示される♡マークは、誰かが読んだ証しだ。手元には類似の書き込みをした不特定の人から紙飛行機が届く。「同じ気持ちの人がいる」という共感が心地いい。

 学校で席が隣同士の2人。負の感情をため込む性格だという半沢さんが「気休めの言葉はいらないけど、誰かと共感したい」と発案した。構想を聞いた速水さんは「じゃあ、紙飛行機に託してみよっか」と応じ、協力して練り上げた。

 2人とも人前で話すのは苦手だが、思いをしっかりと客席に届けたくて、大きな声と身ぶりを交えて精いっぱいプレゼンテーションした。

 「まさか部門優勝とMVPだなんて思いも寄らなかった」と上気する半沢さん。速水さんは「ネガティブな気持ちを、窓から飛ばしてもらうというイメージが届いたのかな」と喜んだ。

ジュニア部門優勝
チームみのわ (吉沢 柊聖君)
[高崎箕輪小5年]
弟モデルにゲーム

 ジュニア部門で優勝した「チームみのわ」の吉沢柊聖君(高崎箕輪小5年)は、おもちゃを取り合う弟たちの様子を再現したゲーム「次男と三男の争い」を作った。

 前回大会では最終審査に進めなかっただけに「優勝は本当にうれしい」と喜びをかみしめた。

 プレーヤーは次男の聖哉ちゃん(6)のキャラクターを操作して、三男の剣聖ちゃん(2)がおもちゃを奪おうとするのを止める。おもちゃの取り合いに負けると、2人の泣き声が流れるなどユーモアあふれる内容に仕上げた。

 小学4年のころ、好きなゲームの内容を多くの人に伝えようとホームページ作りに興味を持ち、プログラミング言語を学び始めた。独学で勉強を続ける原動力は「人に楽しんでほしい」という気持ちだ。「来年はアプリケーション部門に挑戦して、みんなが遊べるゲームを作りたい」と意気込んでいる。

テクニカル部門優勝
I(アイ) (伊佐碩恭さん)
[東京大1年]
パフォーマンス 満足

 やはり、強かった。県庁県民ホールで行われたテクニカル部門。群馬、東京予選を通過した高校生や大学生ら19組42人が出場する中、チーム名「I(アイ)」こと伊佐碩恭さん(東京大1年)が連覇を成し遂げた。「1年間の成果が出た。満足のいくパフォーマンスができた」と笑顔で振り返った。

 「競技プログラミングは趣味の一つ」という伊佐さんだが、オンラインコンテストに出場してスピードを磨いたり、新しいアルゴリズムの知識を得るため英語の論文を読んだりと、絶えず進化し続けている。同大1年の3人でチームを組んで出場した、大学対抗の競技プログラミング世界大会「ACM―ICPC」のアジア地区大会で2位に入った。「次こそ世界大会に出て金メダルを取りたい」と、見つめる先は果てしない。

テクニカル部門
クライム賞
ごみ箱 (鳥谷部直弥さん、菊地翔馬さん、浅井智佳子さん)
[北海道大4年]
難問解いてポイント

 工学部の友人で初めてチームを組んだ。序盤こそ思うように得点できなかったが徐々にエンジンがかかり、「最後は意地だった」と残り1時間を切ったところで難問を解いてポイントを稼いだ。

12問中、6問正解した。今春から鳥谷部さんと菊地さんは北大院へ、浅井さんは東大院へ進学し、さらにプログラミング技術を磨く。

<副賞:ノートパソコンLenovo ThinkPad>

ジュニア部門
コシダカ賞
えま (沢口 瑛茉さん)
[桐生天沼小2年]
背景をカラフルに

 選択によってカメレオンの色が変わり、運勢が表示されるゲームを作った。運勢メッセージと背景の種類を増やしてカラフルに仕上げ、ゲーム内の音を自分で録音するなどオリジナリティーを高めた。「プログラミングを学び始めてまだ1年。(受賞は)とにかくうれしい。次は音楽も自分で作ってみたい」と目標を掲げた。

<副賞:まねっきーぬいぐるみ、まねきねこ特別割引券、図書カード>

テクニカル部門
ジンズ賞
すずかけ (阪本哲郎さん、村松彩香さん)
[東京工業大4年]
大学生活の思い出

 東工大4年生の2人組は、ピアノのサークルに所属する友人同士。安中市出身の阪本さんが村松さんを誘い、大会に出場した。結果には満足しているが「最後の問題を凡ミスで間違えてしまった」と残念がる。大学卒業後は2人とも同大大学院の修士課程に進む予定。「大学生活最後の良い思い出になった」と喜んだ。

<副賞:JINS MEME ES-type HR>

ジュニア部門
うすい学園賞
チームT (狩野 紬君)
[太田宝泉南小3年]
1回優勝したい

 スクラッチをやりたい、でも漢字の宿題がある―。だったら「両方できるように」と漢字練習ゲームを作った。入賞は昨年に続き2回目。「1回優勝したい。でも賞をとれて良かった」と喜ぶ。

 勉強ゲームはこれからも作るつもり。「自分で作って遊べるのでプログラミングは楽しい。次は理科や社会のゲームを作りたい」

<副賞:ロボティックボール「スフィロ」>

ジュニア部門
求人ジャーナル賞
Team TMK (太田 知希君)
[富岡小5年]
弟のためにゲーム

 ゲームは勉強嫌いの弟のためにつくった。主人公のネコが敵を倒しながら冒険する内容だが、算数の問題を解かないとステージが進まないように工夫した。

 弟が楽しそうにゲームをしてくれたのがうれしかったという。今後の目標はアプリ作り。「お兄さんたちの発表がすごかった。自分もいつかは作ってみたい」と話した。

<副賞:オリジナルサーモボトル、Amazonギフトカード>

ジュニア部門
富士通エフサス賞
城南小学校パソコンクラブB (木下 璃久君)
[前橋城南小5年]
発表 緊張した

 素数を順番に大量に作るプログラムを組んだ。学校で先生に今発見されている素数には限りがあると聞き、自分も発見したいと思ったのがきっかけ。「一人だけのチームなので、発表はとても緊張したけれど自信があった。最後に名前が呼ばれてとてもうれしかった」。来年は6年生。「また出場して頑張りたい」

<副賞:ノベルティグッズ、図書カード>

アプリケーション部門
日東システム開発賞
Project Locus (及川隼平さん、鹿島大河さん、藤田俊さん)
[群馬高専専攻科1年]
企業の立場で開発

 生産システム工学専攻の同級生3人。スマートフォンと数百円と低額なビーコン(無線標識)を使って入退室を管理できるアプリを作った。

マグネット式の学内の入退室管理は不便だとの思いが開発の動機だ。企業の立場で導入コストや実用性を重視してきた。3人は「企業賞で認められたのはうれしい」。

<副賞:iPad Pro>

アプリケーション部門
Progate賞
Web×IoTメイカーズチャレンジ2017in前橋(オブザーバー参加)(吉江勇亮さん)[前橋工科大3年](松永智成さん)[同1年](茂木倖大さん)[茨城大2年](重森海斗さん)[同]
理解度 教師に伝達

 IoTデバイス開発の講習会で出会った2つのグループが協力し、授業中に学生の理解度を教師に伝えることなどができる仕組みを開発した。ペダルを踏むことで教壇の電光板の色が変化する。

4人は「群馬と茨城で離れていたが、ノマドワークのような仕事ができ、いい経験になった」と喜んでいた。

<副賞:オリジナルパーカー>

アプリケーション部門
ソウワ・ディライト賞
VR寝起きドッキリ (金井啓太さん)
[筑波大4年]
特殊効果で目覚め

 バラエティー番組をヒントに確実に起きられる目覚ましアプリの制作に挑戦した。爆発などの特殊効果を利用者が自由に編集し、利用者間でオリジナルの目覚ましどっきりを共有できる仕組み。

東京芸術大大学院に入学する金井さんは「これからも人を楽しませる作品を作りたい」と語った。

<副賞:JBL PULSE3>

テクニカル部門
群電賞
うさぎのお部屋(大野公平さん、柴田紘希さん)
[東京高専1年]
受賞を自信に挑戦

 テクニカル部門に出場した中で、高校1年生の2人組は最年少チームの一つ。「難易度の高い問題では大学生に勝てない。基本的な問題を着実に取る作戦」でポイントを積み上げた。

 今回の受賞でつかんだ自信を胸に、「これからは情報オリンピックやパソコン甲子園への出場を目標に、頑張っていきたい」と夢を語った。

<副賞:SONYスマートスピーカー>

ゲスト

千代田まどかさん(ちょまど)

マイクロソフト・エバンジェリスト&文系エンジニアで漫画家でもある「ちょまど」こと千代田まどかさんが講演。「プログラミングができると可能性は無限に広がる」と子どもたちに呼び掛けた。算数が苦手だったがプログラミングの楽しさに目覚め独学で学んだことや、牛丼好きが高じて作ったアプリ「松屋警察」が話題になったエピソードで笑いを誘った。

アンカンミンカン

 共にみどり市出身で、本県を拠点に活動するお笑いコンビ「アンカンミンカン」は昨年に続いての登場。「若き才能たちの熱きバトルが繰り広げられている」のテクニカル部門の様子を群馬県庁県民ホールから実況中継した。出場者が富所さんに成り代わって中継する一幕もあり、ユーモアあふれるやり取りで会場を盛り上げた。

Bashful Pony(あかぎ団)+初音ミク

オープニングに合わせて登場したのは、本県のご当地アイドル、あかぎ団とボーカロイド(音声合成技術)の人気キャラクター·初音ミク。息の合ったパフォーマンスで会場を沸かせた。




雷光炎舞「かぐづち-KAGUZUCHI-」

レーザー光線を駆使した幻想的なステージで会場を盛り上げた。演出は、メンバーが音楽と光を連動させるため作成したプログラムがベース。フラフープなどを操り、光でさまざまな模様をつくり出して観衆を魅了した。